YAMAHA サックス YAS-62と82Zの違いを徹底比較 どちらを選ぶべき?
ヤマハのサックスで定番と言われているYAS-62。
その一つ上のモデルで人気もあるYAS-82Z。
どちらも定番のサックスですが,
「何が違うの?」
「この価格差は何?」
と思ったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、サックス専門店の視点からその違いをわかりやすく解説します。
当記事の内容はテナーサックスYTS-62とYTS-82Zと共通している部分がほとんどですので、テナーでお悩みの方もぜひ最後まで読んでみてください。
それぞれのモデルの解説
詳しい違いの解説の前に簡単に2つのモデルについてご紹介します。
YAS-62とは?
初心者から上級者まで、ジャンルも問わずに活躍できる超定番モデルです。
吹奏楽やクラシックで使用されているのはもちろん、ジャズなどの幅広いステージで活躍しているバランスの取れた楽器です。
長い歴史を持つ楽器でもあり、YAMAHAサックスの歴史を支えてきた楽器です。
一般的に現行品は第4世代62と呼ばれています。
YAS-82Zとは?
カスタムシリーズというYAMAHAサックスの上位グレードのモデルの一つです。
ジャズやポップス向けとよく言われていますが、吹奏楽などでも使用されており人気モデルの1つです。
前項で紹介した62から派生したモデルであり、似ている部分も多くあります。
現行品は第2世代のものです。
構造的な違いについて
ここからはサックス専門店らしく構造的な違いを解説しながら、音や吹奏感の違いについても説明していきます。
ネックの違い
62のネックは62ネックと呼ばれるタイプで文字通り62専用のネックです。
他のYAMAHAのネックと比べると落ち着いた吹き心地が特徴的なネックです。
音色も明るすぎず暗すぎず、抵抗感も強すぎず弱すぎずでまさにバランス型と言っていいネックです。
一方82Zに純正で付属しているネックはV1ネックです。
V1ネックは上位グレードのカスタムネックと呼ばれるネックの一つです。
V1ネックの特徴は音抜けの良さとコントロール性の高さです。
音色は音抜けのよさからも分かる通りやや明るめです。
また、コントロール性については非常に自由度が高いです。
自在にコントロールできれば非常に使いやすいネックですが、初心者の方などは逆にコントロール性が高すぎて吹きにくいと感じてしまうこともあるかもしれません。
かと言って初心者向けでないという訳ではないため、好みの問題になってくると思います。
レゾネーターの違い
レゾネーターとはパッド(タンポ)についている円形状の板のことで、名前の通り音を反射させる機能を持っています。
62と82Zではこのレゾネーターの素材が異なります。
62では他のヤマハのサックスと同じくプラスチックのレゾネーターを使用しています。
一方、82Zは金属でできたメタルレゾネーターを採用しています。
一般的にメタルレゾネーターは反応が早くパワフルな音になると言われており82Zもこの傾向にあります。
しかし、吹奏感が重くなったり音の輪郭がはっきりするため好みによっては、プラスチックの方が良いと感じる方もいるとおもいます。
現行(第2世代)の82Zはメタルレゾネーターですが、初代82Zはプラスチックのレゾネーターを使用しています。
82Zを中古で購入する場合は世代をよく確認してからの購入をおすすめします。
ネックレシーバーの違い
ネックレシーバーとは楽器本体のネックを挿す部分です。
62は楽器と同じ素材である真鍮で作られています。
82Zのレシーバーは洋白(ニッケルシルバー)を使用しています。
これにより密度のある音と、レスポンスの良さを実現していると言われています。
別の金属を使用することで、音色の複雑さを作り出す狙いもあると思われます。
ベルの構造の違い
62のベル部分は2枚の金属板を曲げて、その2つを溶接して成形されています。
82Zでは1枚の金属板を曲げて成形しています。
1枚の金属から作られたベルの方が低音域の音色や音のつながりがよいとされています。
この1枚取りのベルを作るには高い技術力と時間がかかるため、価格差が発生する要因の一つと思われます。
ネジの違い
サックスには様々なネジが使用されていますが、ここで紹介するネジはキイをキイポストに固定するネジです。
このネジが2つの楽器では異なります。
簡単に説明すると62のネジは生産性・作業性を優先して作られていて、82Zのネジは作業性を多少犠牲にしつつもよりしっかり固定できる構造をしています。
62のネジは固定する能力は問題ありませんが、キイとネジの間に微妙に隙間ができてしまいます。
この小さな隙間が音の伝達効率を低下させたり、微小なノイズの発生源になることもあります。
この62ネジは480、380、280など62以下のモデルに採用されています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はYAS-62とYTS-62の違いを構造的な部分を交えながらご紹介しました。
迷っている皆様のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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