今回はタイトル通りサックスの超高級マウスピースを買ってみたのでレビューしていきます。

この記事の内容がどこまでお役に立てるかは不明ですが、こういう世界もあるということを知って楽しんでいただけたら幸いです。

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今回ご紹介するマウスピースについて

製品レビューの前に今回紹介するマウスピースについて説明します。

一言に高級マウスピースと言っても様々な製品があります。

ビンテージのマウスピースなどもそのひつとです。

しかし、ビンテージ品はコンディションなどで価格差が大きく、オークションサイトでも価格にバラつきがあるため価格が分かりにくいことが多いです。

そのため、今回はあえてビンテージマウスピースを外し、新品価格が高価なものを挙げています。

高級マウスピースを3つご紹介

ここからはマウスピースのレビューをしていきます。

SAXZ Masato Honda Sigature Alto Sterling Silver サクゼト 本田雅人シグネチャーモデル スターリングシルバー

販売価格 170,000円(税込)

こちらのマウスピースは名前からも分かる通り、本田雅人様のシグネチャーモデルです。

ご本人も使用されています。

このマウスピースの一番の特徴はスターリングシルバーを使用した総銀製であることです。

後で紹介しますが、内部の造りは極端なハイバッフルなのにも関わらず、激しい音を銀特有のやわらかさで包んだような不思議な音色です。

バッフルはステップバッフルですが2段階のステップがあり、他のマウスピースでは見たこともない構造をしています。

段数だけでなく形状に関しても、かなり独特な形をしています。

この特徴からか、その音色も唯一無二の音を持っています。

特に高音域はかすかにノイズのような成分が混じりキラキラとしていて、彗星の煌めきのような音がします。

フラジオも非常に出しやすく普段出せない音域まで楽々出ます。

キレのある音色と柔らかい成分が適度に混ざり合い吹いていてとても気持ちが良いです。

高音域の音抜けが良すぎて、相対的に低音域が少し詰まるような感覚もありますが、ハイバッフルメタルに慣れている方であれば問題無く吹けると思います。

また、本田様ご本人もおっしゃっていましたが、銀のためすぐに表面が硫化などで黒くなってしまいます。

銀用の磨き剤で磨くことでキレイにはなりますがお手入れにやや手間がかかるかもしれません。

こちらのマウスピースを製作されているSAXZ様は一本一本受注で製作されていて、吹奏テストなども行いながら最終調整をして出荷されます。

そのため高品質で個体差なども少ないとされています。

現在、新品で総銀製のマウスピースが購入できるメーカーはほとんどありません。

総銀製に興味のある方はぜひご購入を検討してみてください。

また、同様のモデルでスターリングシルバーではない(おそらく真鍮?)で作られたモデルもあるためそちらもぜひお試しください。

スターリングシルバーとは?

スターリングシルバーとは92.5%の純銀と、7.5%の銅などの合金で構成されたものです。

シルバー925とも呼ばれ、アクセサリーなどにも使用されています。

また、サックスでもマウスピースや楽器の管体などに使用しているメーカーもあります。

TheoWanne Ultra DURGAⅤ Alto sax mouthpiece セオ・ワニ ウルトラドゥルガー

販売価格 253,000円(税込)

こちらは世界限定30本で作られたTheoWanneのUltra DURGAです。

名前にウルトラと付いていることから分かるように普通のDURGAとは全く違うマウスピースです。

まず素材がステンレスです。

一般的なTheoWanneのマウスピースは真鍮で作られています。

ステンレスの特徴はその鋭い音であり、このマウスピースもキレのあるサウンドを持っています。

さらに、ステンレスと言ってもこのマウスピースに使用されているステンレスは超硬ステンレスと呼ばれるような非常に硬い素材を使用しています。

そのため製作にはかなりの時間とコストがかかります。

このマウスピースが限定30本なのは、30本しか作れないからという理由からだそうです。

バッフルはハイバッフル系ですが謎の溝や凹凸がいくつもあります。

ハイバッフルですが息の入りはとても良く、高温はもちろん低音域までリッチな音を出すことができます。

また、通常のTheoWanneのマウスピースよりもビーク(くわえる部分)が厚いため、鳴りのポイントが少し違うように感じます。

吹奏感や出音の感覚はDave GurdalaのSuper Kingに非常に似ています。

しかし、Guedalaはバレットチェンバーであり内部の構造は全く異なります。

あくまで個人の感想ですが、Ultra DURGAはDave Gurdalaを現代の技術で進化させつつ再現したものではないかと考えています。

TheoWanne Ultra DURGAⅤ Tenor sax mouthpiece セオ・ワニ ウルトラドゥルガー

販売価格 297,000円(税込)

先程紹介したマウスピースのテナーサックス用になります。

こちらは世界限定25本だそうです。

内部の構造もほとんど同じです。

音色も非常に似ています。

ハイバッフル系のマウスピースに間違いはないのですが、UltraがついてもTheoWanne特有の表現の幅の広さは一切失われていないのはさすがとしか言えません。

これらのUltraシリーズを購入するデメリットもあります。

それは、世の中のほとんどのマウスピースが安く感じてしまうことです。

この2本を揃えてから、明らかにマウスピースに対しての財布の紐が緩んだ気がします。

まとめ

いかがでしたか?

今回は超高級マウスピースのレビューをしてみました。

少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

静岡県 浜松市のサックス専門店

楽器工房 鰐田商店

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ABOUT ME
Ryusei
中学から吹奏楽部にてサックスを始める。中高と吹奏楽を学び、大学ではビッグバンドサークルに所属。その後は独学でフュージョン・スムースジャズを勉強中。吹奏楽、ジャズ、フュージョンと多くの音楽ジャンルを経験し、現在はその知見や楽器に関する知識を生かしサックス専門店にて勤務。