サックスのカスタムと言えばネックスクリューを変えてみたり、サムフック、サムレストの交換等がまず最初に思いつくと思います。

純正には純正の良さがあるのはもちろんですが、自分好みにカスタマイズするのも違った良さと楽しみがあります。

今回はガラッと楽器を変えるようなカスタムについていくつかご紹介します。

サックスをパワーアップ!おすすめのアクセサリーパーツ日々進化を遂げるサックス。素材、表面処理など様々な試行錯誤が繰り広げられています。その中でも、今回はサックスのアクセサリパーツに焦点を当ててご紹介していきます!...

大改造?本格的なカスタム方法をご紹介

本格的なカスタムについて解説していきます。

リラッカー・リプレート

見た目や音に一番影響を与えるのがリラッカー・リプレートです。

リラッカー・リプレートとは既存のラッカーやメッキなどを剥がしたり、または上から新たな表面処理を行うことです。

全体をメッキにすることもできますし、キイと管体で色を分けることもできます。

メッキとラッカーでは音にも変化を与えます。

メッキの種類によってもそれぞれ音の方向性が異なります。

サックスにおけるラッカー・メッキ 音・耐久性など徹底解説!同じサックスでも色や見た目などが大きく違うことがあります。 金属の表面にどのような処理を行うかで楽器の見た目は大きく変わります。 ...

リラッカー・リプレートの注意点

管体のリラッカーは元のラッカーをはがした後表面を研磨する都合上、どうしても楽器のウェイトが軽くなってしまいます。

重厚さが失われるなど音色にも一般的には悪い異教を与える事も多いため当工房ではおすすめしておりません。

パッド(タンポ)変更

意外と思われるかもしれませんが、パッドでも音色は変化します。

パッドが硬いほど音の輪郭がはっきりし、やわらかければ輪郭がぼやける傾向にあります。

また、耐久性にも大きく違いが出ます。

防水加工が強い物だったり、もともと防水性の高い革を使用している製品もあります。

タッチ感にも影響を与えるので人の数だけ好みがあると言っていいでしょう。

全てのパッドを同じメーカー・ブランドでそろえるのが一般的ですが、混ぜて使うことも可能です。

ただし、前述したとおり音色に影響を与えるもののため、組み合わせや変更する箇所の研究は必要になります。

こういった改造を多く手掛けている工房さんであればその辺りの経験を生かしたアドバイスをもらえると思いますので、相談してみることをおすすめします。

レゾネーター変更

レゾネーターによっても音や吹奏感が変化します。

まずレゾネーターの素材で変わります。

プラスチックのレゾネーターではやわらかく穏やかな音になりやすいです。

メタルのレゾネーターは反応が早くなるという特徴があります。

またメタルのレゾネーターにもいくつか種類があります。

SerieⅢタイプと呼ばれる表面がつるつるしたものと、表面からリベットで固定しているSerieⅡタイプがあります。

これらはSelmerのSerieⅡとSerieⅢに採用されていたことからそう呼ばれています。

比べるとSerieⅡタイプの方が表面に凹凸があるため、より抵抗感のある吹き心地になります。

キイボタン変更

サックスと言えば白蝶貝の指貝が一般的ですが、最近では様々な素材、色の製品を各社販売しています。

色で音は変わりませんが、素材を変えると音も多少変化します。

また、メーカーによって凹の深さなどの形状が異なります。

Bisキイのボタンが凸状か凹状なのかも好みが分かれる部分です。

このように見た目だけでなく自分の指にフィットするものに変えるという意味もあります。

また、YAMAHAの62から下のグレードではキイボタンにプラスチックが使用されています。

プラスチックは摩耗しづらく耐久性だけを考えると有効なのですが、白蝶貝に比べて滑りやすいという欠点もあります。

また、白蝶貝は摩耗することで指にフィットするようになるという想定の元取り付けられていることが多いため、設計思想の違いがあります。

ネック変更

ネックは演奏感に大きく影響を与えるパーツです。

YAMAHAやYanagisawaのように設計の異なるネックを販売している企業もあります。

同じ設計のネックでもラッカーのネックからメッキのネックに変えるだけでも変化します。

また、ネックの素材によっても音は大きく変化します。

総銀のネックなどは吹奏感は重くなりますが、鳴らせたときのパワーや音色のやわらさは真鍮では味わえないものがあります。

調整は必要ですが、違うメーカーのネックを挿すこともできます。

その他

針バネの変更やキイを固定しているネジの変更、使用するオイル、グリスの変更によっても演奏感は変化します。

こういった改造をどこまでやってくれるかは工房によっても変わってくるので相談しながら決めていくことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?

今回はより本格的な楽器のカスタムについてご紹介させていただきました。

やるかやらないかは置いておいてもこういったカスタムが存在するということを知っていただき楽しんでいただけたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

静岡県 浜松市のサックス専門店

楽器工房 鰐田商店

〒434-0015 静岡県浜松市浜名区於呂2931-6

Tel:054-477-2861

ABOUT ME
Ryusei
中学から吹奏楽部にてサックスを始める。中高と吹奏楽を学び、大学ではビッグバンドサークルに所属。その後は独学でフュージョン・スムースジャズを勉強中。吹奏楽、ジャズ、フュージョンと多くの音楽ジャンルを経験し、現在はその知見や楽器に関する知識を生かしサックス専門店にて勤務。