今回はYAMAHAサックスの中でも定番中の定番と言われているYAS-62について解説します。

長い歴史を持ちその中で何度も世代交代をしてきた62。

この記事では各世代の特徴や見分け方なども含め解説していきます。

どこよりも詳しい?YAMAHA 初代 YAS-62を徹底解説!YAMAHAサックスの名器YAS-62。 現在でも定番のサックスとして学生から大人まで幅広い世代に使用されています。 そんな...

YAS-62とは

引用元:YAMAHA公式ページ

YAS-62とはYAMAHAから発売されているアルトサックスです。

グレードとしては中級器的な立ち位置にいます。

耐久性やクオリティ、コストパフォーマンスの高さから「62を買っておけば間違いない」とよく言われていました。

初心者から上級者まで、学生から大人まで幅広い層の要求に答えてくれるまさに名器と言ってもいいでしょう。

冒頭でも触れたように長い歴史を持つ楽器でもあり、YAMAHAのサックスづくりを支えてきた楽器でもあります。

2024年からアンバーラッカーモデルが加わり4つのカラーバリエーションがあります。

YAS-62の歴史

ここからはYAS-62の歴史や各世代の特徴を解説していきます。

YAS-62 初代

まずは第一世代、初代YAS-62です。

1978年から1994年まで製造されていました。

SelmerのMarkⅥを元に開発された楽器のため、特に初期の個体はビンテージ感が強く、出音などがMarkⅥにとてもよく似ています。

ビンテージ感のある音色と軽い吹奏感から、主にジャズやフュージョンなどで現在でも人気がある楽器です。

外見的な特徴として一番わかりやすいのは低音部分のJ型キーガードです。

第二世代以降のYAS-62では一般的なセパレートタイプのキーガードですが、初代は一体のタイプです。

詳しい解説は別記事でしているため興味のある方はぜひ読んでみてください。

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初代YAS-62といばj型キーガードとパープルロゴ(プリントロゴ)です。

しかし、この時代のYAMAHAの特にアルトサックスはほとんどがJ型のキーガードです。

またプリントロゴも後期に製造されたものは刻印になっています。

型番がYAS-62かつJ型キーガードでしたら確実に初代62と言えるため、初代62かを見分けるときは必ず型番のチェックをしてください。

YAS-62Ⅱ 第二世代

第二世代は1995年から2002年まで製造されていました。

型番もYAS-62Ⅱに変化し楽器本体の刻印も変更されました。

そのため第二世代YAS-62は楽器の刻印を確認すれば、すぐにわかります。

最も分かりやすい変化はJ型のキーガードがセパレートタイプになったことです。

初代に比べると製造期間が短いですが、62Ⅱにはいくつか派生バージョンがあります。

一つ目はYAS-62ⅡCです。

これは通常のネックではなく、当時のYAS-875に純正で付属していたG1ネックに換装したもでるです。

彫刻もないモデルです。

二つ目はYAS-62ⅡCiです。

このモデルは先程のG1ネック付属に加えて、針バネがステンレスのものではなく鋼でつくられたタイプになっています。

一般的に鋼の針バネの方がキイの操作感がよいとされているため、アップグレードされたモデルです。

こちらは彫刻ありです。

このような派生が生まれたのは1988年から発売されていたYAMAHAのカスタムシリーズの影響だと思われます。

上位グレードであるカスタムシリーズのパーツを一部使用することで、派生タイプを作り新型機や次世代開発の糧にするなどの目的があったと思われます。

YAS-62 第三世代

次は第三世代YAS-62についてです。

まず名称がYAS-62に戻っています。

2003年から2013年まで製造されていました。

主な変更点はネックがG1ネック標準搭載になったことや、オクターブ機構の変更、キイボタンが白蝶貝からプラスチック製のものに変更されたことです。

ネックは旧G1ネックになりパワーなどが向上しましたが、一方でややコントロール性が落ちたという意見もあります。

白蝶貝の廃止は、上級機種との差別化や耐久性を重視した結果、プラスチック製のものに変更されたと思われます。

YAS-62 現行モデル(第四世代)

2026年5月現在の現行モデルです。

2013年から製造されています。

大きな変更点はネックが旧G1ネックから62専用の62ネックになりました。

これにより吹奏感や音色が大きく変化しました。

第三世代では少し音のコントロールに難がありましたが、ネックの変更と全体的な設計変更で落ち着いた音色でコントロール性も向上しバランスのとれた楽器となりました。

その他にも外見上では低音部の調整機構の変化や、オクターブ機構の変更などの変更もあります。

まとめ

いかがでしたか?

今回はYAS-62について紹介しました。

中古市場でも広く出回っているYAS-62です。

購入の前に世代を見分けたり、各世代の特徴を把握しておくことは大切だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

静岡県 浜松市のサックス専門店

楽器工房 鰐田商店

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Ryusei
中学から吹奏楽部にてサックスを始める。中高と吹奏楽を学び、大学ではビッグバンドサークルに所属。その後は独学でフュージョン・スムースジャズを勉強中。吹奏楽、ジャズ、フュージョンと多くの音楽ジャンルを経験し、現在はその知見や楽器に関する知識を生かしサックス専門店にて勤務。