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日本の町工場の底力!ヤナギサワのアルトサックスラインナップまとめ

1896年創業、1961年に現在の「株式会社柳澤管楽器」となったサックス3大メーカーの一つ、ヤナギサワ。

1978年の「エリモナシリーズ」発表以来、世界から注目されるサックスを生産し続けるトップメーカーです。

アッパースタイルネック、美しい仕上げなど、少しでもサックスに関わった事のある方なら一目でそれとわかるルックス、丁寧に作りこまれた部品の数々など、芸術品ともいえる楽器を世に送り出しています。

今回は、そんな語り尽くせない程の魅力を持つヤナギサワの、アルトサックスのラインナップをご紹介します!

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ヤナギサワ アルトサックスラインナップまとめ

ヤナギサワのWOシリーズは、吹奏感や音質の異なる「ライト使用」と「ヘヴィー仕様」で構成されています。

ライト仕様(WO1・WO2)

軽い吹奏感を活かし、音ヤセしない、しっかりとした響きを持つタイプ。

ヘヴィー仕様(WO10・WO20・WO37)

響きを損なわずに音が太く、重量感のある吹き心地を楽しめるタイプ。

ここでは、それぞれのモデルの仕様や特徴を見ていきましょう。

A-WO1

標準価格:285,000円(税別)

A-WO1は、軽い吹奏感の「ライト仕様」。以前のA-901IIの後継機種として発売された、ヤナギサワのサックスの中では最も安価で、基本とも言えるモデルです。

最安のモデルとはいえ、その作りに一切の妥協はありません。

High F# キー付き、白蝶貝のキーボタン、サムフック&サムレストは真鍮製の「サムの魔法使い」、シンプルながら彫刻もしっかり入っています。

A-901IIからの改良点として

左手パームキー群のキーポストが一枚座に(以前は上位機種のみ)

左手パームキー一枚座    転載元:ヤナギサワ公式ホームページ

サムフック、サムレストが真鍮製の「サムの魔法使い」に。

ヤナギサワ サムの魔法使い ブラス(真鍮製金メッキ仕上)

価格:19,800円
(2020/4/17 23:00時点)
感想(1件)

ネックが改良され、前面にプレートを装備。これにより、程よい抵抗感が生まれました。

管体の太さとテーパー、トーンホールの配置を見直し、全体的にバランスの取れた音程が得られるように改善。

などなどです。

ヤナギサワの持つノウハウが惜しみなく投入されている、初心者から上級者にまで幅広いプレイヤーに愛されるベーシックモデルです!

A-WO2

定価:300,000円(税別)

A-WO2は、搭載されているメカニズムはA-WO1とほぼ同じです。

A-WO1との違いは、管体に使用されている材質です!

A-WO1はBrass(ブラス)、A-WO2はBronze Brass(ブロンズブラス)です。

Brass(ブラス)とBronze Brass(ブロンズブラス)の違い

真鍮は銅と亜鉛の合金。特に亜鉛の添加量でその特性は大きく変化するため、添加量の違いによりそれぞれに名称もつけられている。

例:

・亜鉛量1~2% 雷管用銅

・亜鉛量4%~22% 丹銅

・亜鉛量28%~32% 七三黄銅 など。

ヤナギサワはこの材質の配合割合により、サックスに適した「まろやか」な音色が得られることを発見。

「ヤナギサワブラスシリーズ」は明るく豊かな響きが特徴で、ポップスなどにも適します。

「ヤナギサワ ブロンズ シリーズ」は豊かな音色でありながら非常に音の伸びが良く、コンサートホールの隅々まで美しい音が広がるため、特にクラシックに向いています。

A-WO1より15,000円高い定価となっていますが、吹奏楽やクラシックをメインにしている方にはこちらの方が向いているでしょう。

A-WO10

定価:395,000円(税抜)

程よい抵抗感を持つ「ヘヴィー仕様」のA-WO10は、鳴りの良さと豊かな響きが売りのモデル。

特注でHigh F#キーレスも受注しており、+20,000円でキーレスが実現できます。

ネックはこのモデルからヤナギサワ特有の「アッパースタイルネック」となります。

アッパースタイルネック

転載元:ヤナギサワ公式ホームページ

また、多くの他社プロモデルが軽い吹奏感に向かう中、響きを損なわずに重厚感のあるしっかりとした吹き心地の楽器に仕上げています。

「ヘヴィー仕様」とはいえ、決して重苦しい吹奏感ではなく、程よい抵抗感の中に響く色艶が特徴のモデルです!

ある程度の抵抗感がある方がお好みの方におすすめのモデルです。

A-WO20

A-WO1のブロンズブラス版がA-WO2であるように、A-WO20もA-WO10のブロンズブラス版となります。

管体をブロンズブラスとする事で、ヘヴィー仕様の長所である鳴り、響きをより高めてくれます。

その分抵抗感はWO-10に比べてやや増しますが、コンサートホールなどで「遠鳴り」させた時の気持ちよさは別格。

特にクラシック奏者の強い味方になるでしょう!

A-WO37

定価:980,000円(税抜)

ヤナギサワ製サックスの最高位に位置するA-WO37は、シルバーソニック(銀)を素材とした管体を使用しており、深く豊潤、かつパワフルな音色を追求したモデルです。

掲載している写真はクリアラッカー仕上げですが、+500,000円で受注生産で金メッキ仕上げ(A-WO37GP)、ピンクゴールド仕上げ(A-WO37PGP)のモデルもあります。

驚くほど高価な楽器ですが、美しい仕上げと持った瞬間の自然さ、手に吸い付くようなキィ・アクションなど、どこを取っても一級品。確かな職人の技術を感じます!

実際の楽器を見ていただければおわかりいただけるかと思いますが、宝石にも似た美しさを持つ楽器です。

管体は、真鍮より比重の重い銀を使用しているので、かなりの重量があります。

それに比例して、楽器を鳴らすために必要なブレスにもある程度のパワーが必要となるため、使いこなすにはある程度の体力と経験が必要かもしれません。

とはいえ、他の素材には代えがたい響きを持つシルバーソニック。素晴らしい音色に酔いしれる事ができます!

音色は全体的に太くダーク。それでいて音のエッジが立つ高音の倍音をしっかり含んでいるので、どんなシチュエーションでも音が埋もれることなく力を発揮してくれます。

細部までの作り込みも素晴らしく、芸術品ともいえるそのルックスは所有欲を大いに満たしてくれます。

マイク乗りも良く、全力で吹き込んでもさらにその先の鳴りを予感させてくれる懐の深さを持ち、正に「一生を通して向き合って行ける楽器」に間違いありません!

まとめ

いかがでしたか?

最安のモデルでも、決して安価とは言い難いヤナギサワのサックスですが、その理由はおわかりいただけたかと思います。

楽器のポテンシャルはもちろん、芸術品の域ともいえるルックスも兼ね備えるヤナギサワ製のサックス。

どれを選んでも、必ずあなたの良きパートナーになってくれるはずです!

今回は、「日本の町工場の底力!ヤナギサワのアルトサックスラインナップまとめ」についてご紹介しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ABOUT ME
wanitaro
wanitaro
楽器工房 鰐田商店代表。某楽器総合メーカーにて管楽器修理技術を習得したのち独立、サックスの修理・調整を得意とする他、自身でも演奏活動を行っています。その傍らフリーランスWebライターとしての活動も行っており、ブログ執筆、HP作成等も得意としています。